スピッツベルゲンクルーズ10日間(入門編)/スバールバル諸島の北方探検 |
日程表で見るツアーポイント
第1日目:ロングイヤービーン/ノルウェー 集合
スバールバル諸島の中で一番大きな島、スピッツベルゲンにある町ロングイヤービーンに集合。専用バスにて港へ。その後乗船。
第2日目:ボーボンハムナ
ベルーガ(シロイルカ)は、ボーボンハムナ近くの狭い海峡をいったりきたりしているはずです。
成獣ベルーガは真っ白ですが、若いベルーガはまだら灰色です。このベルーガ(シロイルカ)だけが鯨やイルカの仲間の中で、首を左右上下に動かすことができるのです。スバールバル諸島には、約5,000から10,000頭生息していると言われています。ベルーガは背びれをもたず、他のイッカクや北極クジラのように極北の海に生息するほかの鯨とは違って容貌も大きな特徴を持っています。海面が浮氷で覆われている海域でも氷の隙間を探すことができ、呼吸することができる興味深い能力が備わっています。
ボーボンハムナの海岸沿いを探索してみましょう。狩猟小屋や砥石車、2艘の転覆船があるインゲブリグステンブクタまで
短い距離ですので、散策してみましょう。大量のベルーガの骨を見つけることがあるかもしれません。象牙や工芸品は、すべてスバールバル政府によって保護されており移動することができません。このあたりではトナカイの一団にも遭遇するかもしれません。期待しましょう。
第3日目:クロスフィヨルド
クロスフィヨルドの海岸線は巨大な海鳥達のコロニーが広がっています。その周辺に錨をおろし、ゾディアックボートで「7月14日氷河」の近くに巣を作っている海鳥を観察します。クルーズでは、ひげのあるアザラシやワモンアザラシに警戒しましょう。この辺りによく見られる動物です。
第4日目:リーフディフィヨルデン&モナコブリーン
スピッツベルゲンの北海岸までくる船はほとんどがモナコ氷河を訪れています。ゾディアックボートやカヤックで訪れるには最高に素晴らしい光景が広がっています。フィヨルドの先端には、巨大な氷河が浮かんでいます。リーフディフィヨルデンの開口部付近には、海岸の平坦地をうろついている白くまの姿にも出会えるチャンスもしばしばあるはずです。
第5日目:フィップソーヤ -最北端-
北緯81度に位置するフィップソーヤは、北極点からほんの540海里(約1000キロ)です。氷海によりフィップソーヤは、恰好の白くまの遭遇がさらに高まる場所です。ブリッジに行きGPSのモニターをみながらご自身の眼で確認しながら写真に収めてみましょう。
第6-7日目:ヒンロペン海峡&ノードオウストランド
西側からスバールバル群島の東側を分けるヒンロペン海峡は、野生動物の宝庫です。この海峡がもたらす海水が植物性と動物プランクトンで豊富となり、ヒンロペン海峡の西海岸に位置するアルケフェレットではハシブトウミガラスの繁殖地となっています。毎年夏の期間、ここに12万組以上のウミガラスが観察できます。ムーチソンフィヨルド付近で、カヤックやゾディアッククルーズを楽しんでみたいと思います。また、絶好のハイキングコースもありますので上陸してみましょう。
ヒンロペン海峡を通し海水の動きがまた海氷をもたらします。この海域へはこの海氷の状況により決められます。このあたりの氷塊が多いのであれば白くまの絶好の見学チャンスが訪れることになります。このあたりは、すべて船長の豊富な経験の力を借りて出来る限り白くまの遭遇を期待したいものです。
第8日目:フグルサンゲン&スマーレンバーグ
ゾディアックボートでフグルサンゲンの海岸に近づいてみると、この島に繁殖している数千羽の海鳥の光景が観察できます。ヒメウミスズメの巨大なコロニーを形成しています。フグルサンゲンから数マイルほどでスマーレンバーグのかつての捕鯨基地が見えてきます。文字どおりブルバータウン(脂肪層の町)として言い換えているほどです。実際にここに上陸しハイキングするとスバールバル群島の事実と探検における捕鯨の重要性について学ぶことでしょう。過酷なる産業と同様に苛酷な環境。そしてこの捕鯨基地のあかしとして残された鯨の油をとる炉がその当時を物語っています。
第9日目:プールプールピンテン、プリンスチャールズ島
何かここには、他の場所では感じない何か極北をイメージするセイウチの声やその光景のようなものがあるのです。私たちは、よく知られているここプリンスチャールズ島に惹きつけられるように上陸します。セイウチが海岸沿いに寝そべっている姿が見られるでしょう。風下で近づけば臭いでセイウチが海岸にいることがよく確認できます。
今晩のディナーは、船長を囲みながらのスペシャルディナーです。今までの旅をふりかえりながらおしゃべりに花を咲かせてみてください。
第10日目:ロングイヤービーン/ノルウェー
朝食後下船。各自解散して帰国の途へ
※航路や上陸場所などは、天候や氷の状態などにより変更することがあります。また、遭遇する野生動物も同様です。概略日程としてお読みください。
地図で見る観光ポイント
- ロングイヤービーン(Longyearbyen)
観光が主な産業だが、石炭産出関連の施設が現在でも残っている。 - アイスフィヨルド(Isfjordin)
カルマル戦争中、デンマーク軍によって航路を塞がれた後に、1612年スコットランドの船体は、ここに上陸した。 - アルクホーネット(Alkhornet )
岩山に棲んでいる海鳥の多さと息をのむほどのスケールの景色。青々とした草木に生息するトナカイの姿が印象的。 - ニー・オルスン(Ny Alesund)
スピッツベルゲン島の4定住地のうちのひとつであり、研究施設となっている。 - スマーレンバーグ(Smeerenburg)
スピッツベルゲンの最初の捕鯨場としての作業場となった場所。 - アルケフェレット(Alkefjellet)
大きな塔のように柱状になっている玄武岩の断崖に数千羽のウミガラスやウミスズメが生息。 - モヘン島(Moffen Island)
1655年ヘンドリック ドンカーによって地図上に初めて載った場所。ここは、重要なセイウチの水揚げ場所でもある。 - ノードオウストランド(Nordaustlandet)
島は、無人島であり、ツンドラ地帯にはトナカイとセイウチの楽園。スバールバル諸島の自然保護区となっている。 - フィップソーヤ(Phippsoya)
この場所の名称は、英国人の探検家Constantine John Phippsフィップの名に由来する。1773年爆撃船の探検隊を指揮していた。 - グリーンランド海(Greenland Sea)
大西洋の最北。外洋の食物連鎖帯の場所として生物が極端に密集している海域。 - ボーボンハムナ(Borbonhamna)
ベルーガの棲息地。 - プールピンテン(Poole Pynten)
セイウチの棲息地。 - コングフィヨルデン(Kongfjorden)
スピッツベルゲンの西海岸の入江にある、スバールバル諸島の中のうちの島であり、入江は、長さ26Km幅6~14Kmの広さがある。 - クロスフィヨルデン(Krossfjorden)
スピッツベルゲンの西海岸に位置しており、アゴヒゲアザラシが棲息している。 - ワースリーネセット(Worsleyneset)
スバールバルの一番大きな島スピッツベルゲンの北端に位置している。このツンドラ地帯は、チョウノスケソウの生息地となっている。 - モナコ氷河(Monaco Glacier)
スピッツベルゲン研究のスポンサーであったモナコのアルバートⅠ世の名にちなんで付けられた氷河。
スピッツベルゲンクルーズ10日間/スバールバル諸島の北方探検
いろいろコースあるが、何度も南極に行けないので 船選び、日本人スタッフの有無、旅行業者などよく選んで検討したほうが 良いと思います。