第1日目:アルゼンチンのウシュアイア到着
ウシュアイア空港到着後、クォーク社の無料送迎バスでホテルへお送りいたします。クォーク社指定のホテルに宿泊します。
南極旅行の始まりはアルゼンチンのウシュアイアになります。
この南米大陸最南端の賑やかな港町はパタゴニア地方や南極への旅の玄関口として、また交通要衝として栄えています。
出港前日は、多くのお店や博物館、カフェなどが軒を連ねるウシュアイアの町の散策などでお過ごしください。
第2日目:乗船/ウシュアイア出港
夕刻、いよいよ待ちに待った南極に向けてウシュアイアを出港します。
この先に待ち受ける非日常の世界に期待と興奮は高まることと思います。
第3日目:南大西洋クルーズ
船内では、これから訪れるフォークランドや南氷洋について南極の専門家達によるレクチャーが開かれます。舳先はフォークランドに向かって進みアルバトロスや海鳥達が先導してくれます。
第4~5日目:フォークランド(マルビナス)諸島観光
フォークランド諸島は主に2つの島から成り立っています。東西フォークランドの両方へゾディアックボートで上陸予定です。
最初の上陸地は、西フォークランドの島を探訪します。船内では、これから上陸して見られる渡り鳥やアルバトロスなど、植物、動物などについて専門家講師によるレクチャーがはじまります。入植者が開拓した牧畜業は、現在では6,7世代にわたって引き継がれています。至る所でヒツジを目にすることができます。この島々は、マゼランペンギン、イワトビペンギンなどの楽園となっています。運が良ければキングペンギンにも遭遇できるかもしれません。その他、マユグロアホウドリをはじめ様々な海鳥達の観察もできます。その中にはここ固有の鳥、フォークランドミソサザイや、頭上ではカラカスが舞い、水辺にはフォークランドフナガモが観察できます。その他、フォークランドに咲く顕花植物や花々などに関しては船内のレクチャーやハイキング途中で説明をしてくれます。上陸して訪問地で紅茶や手作りケーキでもてなしも受けることでしょう。
翌日は、東フォークランドのスタンレーに上陸します。イギリス人の入植者たちが築いてきた町は、英国の片田舎の雰囲気が漂いチャーミングな姿を残しています。フォークランド諸島の中で一番広い定住地となっています。ここでは自由散策としましょう。町の中には教会や博物館、典型的な英国のパブ、可愛いお土産屋さんもあります。楽しい時間をお過ごし下さい。郵便局では、切手収集家なら一度は訪れてみたい希少価値ある切手がたくさん販売されています。
第6~7日目:南極海クルーズ
南へ針路を進めます。船は生物学的に南極地域に入ったことを示す南極収束線を越えてクルーズします。これが南極収束線です。大陸を包囲しており、寒冷で北方へと続く南極海水が大西洋と太平洋、インド洋の暖かい海水が混ざり合う海域です。ここは、オキアミや微細な海洋生物が豊富に潜んでいる場所です。鯨や他の海洋動物の恰好の餌場でもあります。船がこの海域を通過する時には、皆様へお知らせいたします。
第8~11日目:サウスジョージア島観光
南極海域の中でもサウスジョージア島には多種多様の野生生物が生息し「南極のガラパゴス」と呼ばれています。
海岸線は10万羽にもおよぶキングペンギンの一大繁殖地になっています。また、ミナミゾウアザラシやナンキョクオットセイも数多く生息しています。
サウスジョージア島は、長い間、南極探検や入植の要衝の島でした。当時の開拓者たちは、捕鯨やゾウアザラシ猟で生計を立てていました。一度は絶滅しかけたこれらの生物たちも今は、昔の個体数に戻りつつあります。
グリトヴィケンの集落には、南極探検中に非業の死を遂げた偉大な探検家アーネスト・シャクルトンの墓地があります。現在、ここには、かつての捕鯨基地や博物館、土産物屋、教会、研究所があり、20名ほどの住民と科学者、助手たちが暮らしています。ここでは、捕鯨基地跡や入植の前線基地跡などを見学する予定です。
第12~13日目:南極海クルーズ
キングペンギンに別れを告げ、南極大陸を目指します。船内では、さらに歴史や地質についてのレクチャーが続きます。
条件が整えばこの行程でサウスオークニー諸島を訪れることもあります。
第14~16日目:サウスシェトランド島と南極半島観光
南極大陸がだんだんと目前に迫ってきます。南極旅行に参加されたお客様は壮大で神秘的な大自然を目の当りにした時、畏怖の念を抱かれることが少なくないようです。
なんといってもその大部分は太古から人間の手に触れられておらず、独特の空気と時間が流れています。その完璧ともいえるような静けさや、言葉にできない寂寥をご体感ください。氷河が海にくずれ落ちる音や、ペンギンがよちよちと足元を歩いてくる音にハッとされることと思います。
エクスペディション・チームの安全管理と案内のもとで氷上を歩き、ペンギンたちに交じりながら観測基地を訪れます。ヒゲペンギン、ゼンツーペンギン、アデリーペンギン、ナンキョクオットセイ、ウェッデルアザラシ、カニクイアザラシ、ヒョウアザラシ、ミンククジラなど、挙げられるだけでもこれだけの多くの野生生物たちを上陸観光やゾディアック・クルーズで観察いただけます。
同様にアドベンチャー・オプションの「カヤック」で入り組んだ地形を探索することもできます。
その他にも「ポーラー・プランジ」と呼ばれる「南極海飛び込み大会」では南極の海で泳ぐこともできます。笑いあふれる参加型イベントです。
第17~18日目:南極圏クルーズ
南極圏を通過すると、言葉ではいいつくせない感動を味わうことでしょう。船上で南極圏を越えるお祝いとして、皆シャンパンで乾杯です。南極圏まで南下することができる旅人は年間そう多くはおりません。安全にここまで来られたことそして、ここからゆっくり北上できますことを祈願します。この地域こそ、南極の生の姿が目の前に横たわっており、真夜中の太陽とともに、大きな氷山が目の前に姿をあらわしていることでしょう。
第19~20日目:南極半島に沿って北方へ
いままでの氷山や野生動物にまだ、ご満足いただけないのでしたら、ドレーク海峡を越えるころまでには、きっと期待通りの満足度が得られることと思います。引き続き日々の活動は、上陸(1-2回)やゾディアッククルージングをお楽しみいただきます。見逃していた鯨やアザラシ、ペンギン達の姿を観察しながら船は南極半島に沿って航行します。
第21~22日目:ドレーク海峡通過
ドレーク海峡を通過してウシュアイアへと向かいます。南氷洋の夕焼けのトワイライトは、刻々と変化し心の奥底まで刻み込まれていきます。 船内では、今までのクルーズを写真やスライドでふりかえり、船はウシュアイアへと戻ります。
第23日目:ウシュアイア入港/下船
午前、ウシュアイアに入港。下船後、クォーク社無料送迎バスで空港へお送りいたします。
<重要なお知らせ>
南極旅行は、綿密な計画のもとおこなわれますが、明示した日程はあくまでも概要であって予定としてご参照ください。最終の日程は、気象、海象、氷の条件によって決定されますので、予めご了承の上、ご参加賜りますようお願い申し上げます。