第1日目:プンタアレーナス/乗船
集合は、プンタアレーナスの市内です。専用バスで港へ。夕方に乗船した後にスタッフの紹介やこれからの旅の諸注意などオリエンテーションが始まります。この日のディナーは船長のウエルカムディナーをお楽しみいただきます。
第2~3日目:ドレーク海峡
荒い海峡を通過します。どの程度の揺れかは、その日の天候によります。ご心配な方は乗船前に酔い止めの薬とおまじないを!こんな体験も南極だからこそ味わえる楽しい思い出になることでしょう。
ドレーク海峡を通過した後、船内ではこれから訪れる南極についてのレクチャーが始まります。上陸前のゾディアックの乗り方、上陸後の諸注意など、スライドを見ながら説明を受けます。
第4日目:サウスシェットランド諸島
船は南西に舵をとり、一路あごひげペンギンやジェンツーペンギンの営巣地をめざしてむかいます。そこには、南極ゾウアザラシなども岸部に寝転んでいる姿も目にすることでしょう。
目指すは活火山の島、デセプション島です。火山性カルデラ内部にあるベイリーヘッドにあごひげペンギンの営巣地があります。また、かつての捕鯨基地の残骸がそのまま残っています。上陸してすこしこの周辺を散策してみましょう。近くにあるヤンキーハーバーでは、ゾディアッククルーズや上陸してハイキングも予定しています。
夕刻には、ブランズフィールド海峡を越え最初に目にすることになる白い大地南極へと近づいていきます。
第5~7日目:南極海峡&ウエッデル海
長さ46.3km幅18.5kmの南極海峡は、南極半島の北端からジョインビル島に分かれている海峡です。この海峡へと入ると南極の山々に覆われた万年雪のその姿に誰もが魅了することでしょう。
ウエッデル海へとさらに進むと徐々に大きな氷山があちこちに現れてきます。棚氷から轟落ちる大きな氷塊は南方や北方へと流れていきます。とっても興奮する航海海域です。この周辺は、驚くほどのアデリーペンギンの営巣地があります。できる限りゾディアックボートで近づき営巣地見学しましょう。
気象状況が良ければ、キャンプもこの周辺で実施したいと思います。ウエッデル海の島々を巡りながら、皇帝ペンギンの王国へと入っていきます。この海域に漂っている氷山にいるかもしれない皇帝ペンギンを追いかけてみましょう。時に若い皇帝ペンギンを目にするかもしれません。この地域は、豊富な探検史のある場所です。
スノーヒル島にあるノルデンスコルド越冬小屋を訪問してみましょう。1902年に建てられました。そのままの状態で残っています。 また、シャクルトン卒いる探検隊もまた、ゆかりのある海域であります。彼らの船が氷塊に閉じ込められた後に探検隊達は、氷山に取り残され北へと漂流していきました。私達は、南極を背にウエッデル海を離れ、徐々に北方へ向かいます。夕刻には、夕日がラベンダーピンクに染まりまばゆい美しさを目にしながら100年前の探検家達思いをはせてみてください。
第8日目:エレファント島
私達は、エレファント島へと近づきます。島の南端へと目をやるとマカロニペンギンのコロニーが見えてきます。ジェンツーペンギンも観察できます。岸部に目をやれば多くの南極アザラシが寝転んでいます。エレファント島の北海岸には、伝説的なポイントワイルドがあります。ここは、シャクルトンとその隊員達が、ライフボートをひっくり返して野営した場所です。この海岸は、石がごろごろとしており波が容赦なく押し寄せる場所ですが、気象状況が良ければ、上陸する予定です。スリリングな場所でもあり、このツアーのハイライトでもあります。
第9~10日目:海上
フォークランド諸島へと向かうまで、船内では、探検リーダーや極地講師陣などにより、今まで辿ってきたウエッデル海などを探検した旅を振り返ったり、これからの訪問予定地の知識を学びましょう。
また、鯨や他の海洋生物などを追いかけてみましょう。アルバトロスや海鳥などについても、船内では、教育的なレクチャーが続きます。
第11日目:ウエストポイント&サンダース
フォークランド諸島で1泊します。ウエストポイントとサンダースを訪問しましょう。両場所は、ウエストフォークランド群島の中にあります。ウエストポイントは、ロックホッパーペンギンとマユグロアホウドリの大きな営巣地があることでよく知られています。サンダーズ島の近くには、白いビーチが広がりジェンツー、マジェラン、ロックホッパーペンギンなど少なくとも4種類などのペンギンが観察できます。勿論その他に印象的なキングペンギンが観察できることでしょう。フォークランド上陸が、今日の目的となります。
第12日目:ポートスタンレー(フォークランド)下船/チャーター機にてプンタアレーナスへ
早朝にポートスタンレーの小さな港へと到着します。専用バスで空港へ。
プンタアレーナス行きのチャーター機に搭乗します。(チャーター機代はクルーズ代金に含まれています)
着後、各自解散となります。サンチャゴ経由で他の地域への乗り継ぎも可能です。プンタアレーナスやパタゴニア観光を楽しむもよし、サンチャゴで宿泊しチリの観光を続けるのも良いでしょう。
※日程は、すべて天候や氷海などの状況により異なります。また、日程通りすべてが完了するとは限りません。 常に臨機応変さが必要です。南極半島とサウスシェットランド諸島では、200か所ほどの訪問地がありますので、上陸訪問地は事前に確定することができませんのでご了承ください。
プンタアレーナス・チリ(Punta Arenas, Chile)
スペイン語で「砂の岬」という意味。パタゴニア地域の一部であり、南アメリカ大陸の最南端の都市です。
キングジョージ島(King George Island)
サウスシェットランド諸島の中で一番大きな島。観測基地があり、あざらしやアデリーペンギン、ジェンツーペンギン、あごひげペンギンなどが生息しています。
サウスシェットランド諸島(South Shetland Islands)
英国とアルゼンチンが領土権を主張している場所。各国の観測基地があります。
クーバービル島
ジェンツーペンギンの営巣地が広がっています。 氷河や氷山の素晴らしい景色が堪能できます。ここも南極半島を代表するハイライトとなっています。
デセプション島
サウスシェットランド諸島の南端に位置する直径約13Km、活火山の島。リング状の形をしており、ネプチューンズベロウと呼ばれる唯一の入り口から海水が入り湾となってます。1967年に噴火が起こりチリ基地や捕鯨会社の残骸が横たわっています。この島では、地中温泉が湧き出していて温泉体験を楽しめます。
マカロギペンギン、アゴヒゲペンギン、アデリーペンギン、ゼンツーペンギン、ナンキョクオットセイ、鵜、海燕、フルマカモメなどが生息しています。
ハーフムーン島
その名の通り三日月の形をしています。あごひげペンギンの営巣地で、他に南極アザラシや南オセグロカモメも生息しています。
リビングストン島
あごひげペンギン、ジェンツーペンギン、マカロニペンギンなどの営巣地。ウェッデルアザラシ、ゾウアザラシ、ヒョウアザラジなどが生息しています。大きな海燕、アジサシも見られます。
パラダイス湾
地球上で最も美しいといわれるこの湾は南極クルーズのハイライトのひとつ。美しいグレイシャーブルーの氷山が連なり、急な岸壁には南極アジサシ、鵜、海燕が巣を作っています。チリのゴンザレスヴィデラ基地やアルぜンチンのアルミランテ・ブラウン基地があります。
ピーターマン島
ルメール海峡の南に位置する島。アデリーペンギンやジェンツーペンギンの営巣地があります。
ポーレット島
1903年に沈んだ南極号のクルー達が建てたバラック小屋が残っています。繁殖期には10万羽にも及ぶアデリーペンギンが生息しています。
ルメール海峡
左右を約1,000~1,500mの絶壁に囲まれた幅400~500mの狭い海峡。水面は全く鏡そのもののように静かで両側の切り立ったフィヨルド風景は息を飲むほどの美しさです。
ポートロックロイ
イギリスの観測基地として作られた建物は、現在は博物館になっています。館内にはお土産屋があり、郵便局も兼ね備えているのでここから手紙を送ることができます。ジェンツーペンギンの大営巣地です。
フォークランド諸島
スペイン語でマルビナス諸島。南大西洋に幅257Kmm、長さ136kmの海域に散らばる200以上の島々で形成され、南極収束線以北、冷涼で風が強い地域です。
鳥類約65種(ペンギン:キングペンギン,ゼンツーペンギン,マカロギペンギン,イワトビペンギン,マゼランペンギン アホウドリ、フルマカモメ、トウゾクカモメ、ヒメサヤハシ、チドリ)や、ヒョウアザラシ、ミナミアメリカオットセイ、アシカなどの哺乳動物,顕花植物約150種が生息しています。
ウイルヘルミナ湾
1897年~99年ベルギーの南極探検隊ジェルラシによって発見されました。オランダのウィルヘルミナ女王の名が付けられました。この周辺ではザトウクジラが多く見られる場所としても知られています。